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床下潜りました〜その一(無料点検??)

1昨年の話で恐縮ですが、知り合いの方から、
「床下潜ってくれませんか?」
と言われました。

その方、曰く、こないだ、若いお兄ちゃんがきて、
「床下無料点検です。いかがですか?」
と、その方、無料といことで、とりあえず見てもらったそうです。

そしたら、基礎にヒビは入ってて、デジカメで写した写真を見せてもらったそうです。
早急に補強工事を施さないと、基礎がパカッ!と割れると実に不安なことを言うらしく、
今度、工事担当をつれてきますと言われそうです。

なんだかとんとん拍子に話が進められそうないやな予感がして、
丁寧にお断りしつつも、見せてもらった割れは心配だなと私に相談がありました。

ヒビを求めて床下潜入


床下写真1 床下写真2
さっそく床下に入ってそのヒビ見ることに。
床下へは台所の床下収納庫から潜りました。
コード類がありますが、投光器ののコードです。
床下点検の場合は懐中電灯はほとんど役たちません。
その業者が言っていたヒビを探しにどんどん前へ進みます。
そうそう、もう一つ、床下潜る肝心なことを、作業着程度で潜ったらダメです。一発でダメになります。昔はナイロンのスポーツウェアでしたが、やはり、雨ガッパ装着が最強です。
床下写真3 床下写真4
築15年程らしいですが、床下は結構綺麗です。
ただ、前進するたびにホコリが舞い上がります。
ぐる〜っと廻ってみるのですが、業者が言っていたというヒビが、なかなか見つかりません。
写真のように根がらみは全ての束にきちんと施工されてます。
床下写真5 床下写真6
あっ!本当にありました。ヒビです。 その、近辺にもヒビがありました。
もっと大きな画面で見たい方はニコンオンラインアルバムに掲載しております。

オーバーな基礎割れ注意報

これ、なんだと思いますか?
答えは、鉄筋の腐食によるコンクリートの爆裂です。

基礎の上の土台を見て頂くと解るのですが、土台、濡れた後がありますよね?
(その原因はお客様もわかっています。今回の話とは別の話で割愛させて頂きます。)
この部分、ずいぶん長い間、水漏れしてたんですよね。

で、基礎に水が浸透してくるとどうなるかというと、
鉄筋が錆びる→錆びたら鉄筋が膨張する→コンクリートを押し割る
と、言う具合です。

基礎にとってよろしくない現象と言えば、その通りなのですが、状況はまだ軽傷です。
これ以上、水が浸透しないように、また、鉄筋の防錆処理も施しつつ、
該当部分だけを、はつり補修すれば強度はまだ、充分確保できます。
もちろんその方にはそのようにご説明申し上げて納得してもらいました。

それに、築10年以上もすれば以外と床下に潜ると、上記のようなお宅は結構あります。
マンションなどでもちょっと言葉悪いですけど、よく見られますよね。
※マンションなど中高層建築物は、コンクリート打継によるコールドジョイントというヒビもあります。

コンクリートって新築時はアルカリ性で、それが鉄筋を錆から保護する役目も果たしてるんですが、
だんだん中性化してくるんですよね。
で、鉄筋を保護することができなくなると水が浸透して錆びると。

怖いのは、俗に言う「じゃんかしてる!」割れ目から中の採石が落ちだした状態です。
強度は全く期待できません。

そこで、はたと思いました。
もしかして、その業者、ほとんどの住宅で、築10年以上もすれば、
軽傷のヒビなら1ヶ所や2ヶ所あるはずだと確信をもって、
「床下無料点検しまっす!!」
と、言ってるんじゃないかなと。

そして、軽傷のヒビをデジカメで写して、さも、身内の一大事のごとくオーバーに、
「この写真見て下さい!ヒビが入ってますっすよ!」
「もう、住宅の危篤状態っす!緊急大手術を施さないとやばいっす!」
と必ず言ってあおってるんじゃないかなと。
憶測ですけど、もし違ってたらその業者の方すみません。

とりあえず、無料点検って怪しいっすよね。


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